第16章 告白
『光彦くん、大丈夫?立てる?』
光「はい…。大丈夫です…」
男「!!へぇ〜。お姉さん結構美人じゃん。
俺たちの席で一緒に食わない?」
『光彦くん。みんなが待ってるから席戻ろっか。』
男の声を無視して光彦くんに話しかけると
男はわたしに手を伸ばしてきた。
男「おいおい。無視してんじゃねーよ!」
腕を掴まれたので、
男の手首を軽く捻り上げて壁際に追いやり
腕を首元に置いて壁に押さえつけた。
男「っ、いってぇな!なにすんだ…よ………」
私は顔を少し近づけて男の口に自分の人差し指を押し当てて
黙るように促した。
『なんだ。すぐ大人しくなってくれるなんて
あなた、思ったよりいい人ね?』
「っ…」
男性は少し照れてるのか、赤面しているように見えたので…
『私の連れの子供を突き飛ばしたこと
今回は許してあげるから…もう同じことはしないで、ね?』
男「あっ、は、はい…!!どうも、すみませんでした!!」
私は男達に笑顔を向けて、光彦くんと席に戻った。