第15章 動揺
佐「美緒って…
松田くんのデートの相手って先輩なの!?」
高「ええええ!
松田さんの彼女さんって、美緒さんだったんですか!?」
松「馬鹿か!彼女じゃねぇよ!」
俺の片想いなんだよ……
落ち込むこと言わせんなよな……
「「「まーつーだーーー!!!」」」
後ろを振り返ると人相の悪い刑事達が複数人、
俺をこえー顔で睨んでいた。
松「…なんだよお前ら……。」
「あの元警護課の若山美緒とデートだと!?
羨まし過ぎるぞこの野郎!!」
「あんな美人をデートに誘うなんて…!!
俺と変わってくれ!!」
「美緒さんに変なことするんじゃねーぞ!!
そしたらお前のことシメるからな!?」
好き勝手色々言われてると
高木が俺にこそっと耳打ちしてきた。
高「美緒さん、
警視庁にいた頃はすごく人気だったんですよ。
ファンクラブが出来ちゃうくらいでした…」
…。
なんで警察辞めた今でも
こんなに人気のままなんだよ!おかしいだろ……
俺がため息をついていると
あまりの騒がしさに目暮警部の雷が落ちて
全員仕事に戻っていった。
デートとか、あんま深く考え過ぎずに
俺はあいつと楽しめればそれでいい。
金曜日に気分よく休めるように俺は仕事に没頭した。