第15章 動揺
「っていうか松田のやつ
まだ美緒のこと好きだったんだね。
あいつ意外と純粋じゃん。」
『…好きなんて言われてないもん!』
「遠回しに言われたんでしょ?
なら言われたようなもんじゃない。」
確かにそうなんだけど……
「あんたはまだ降谷のこと好きなんでしょ?
松田に悪いと思うのは分かるけど
もし気持ち伝えてきたら誤魔化したりしないで
ちゃんと自分の気持ち話しなさいよ。
じゃ、私まだ仕事中だから切るね。
また報告待ってるから〜。」
…切られた。
でも…久しぶりに瑞希と話せてよかった。
おかげでだいぶ気持ちが楽になったし
瑞希はいつもわたしの力になってくれるなぁ……
警察学校を卒業して7年経った今でも
瑞希は全然変わってなかったことが嬉しかった。