第15章 動揺
「……で?それで私に電話してきたの?」
『…うん。ずっと連絡しなくてごめん。
相談できる人、他にいなくて…』
私は今、警察学校時代の友達である瑞希に
先ほどの事を相談していた。
「久しぶりに電話してきたと思ったら……
全くあんたは!警察辞めた後全然連絡とれなくて
こっちがどんだけ心配したと思ってんの!?」
『うっ……はい…。ごめんなさい…。』
「まぁ、何があったのかは
また今度ゆっくり聞かせてもらうとして……
デートに誘われた件だけど、
行くって言ったならちゃんと行きな。」
『でも…他に好きな人いるのにそれって失礼にならない?』
「今更断る方が失礼だから!デートだとか深く考えずに、
ただ遊びに行くと思って楽しめばいいんじゃない?」
そんなんでいいのかな……
でも確かにデートだって意識し過ぎるのも変だよね…