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《降谷夢》bonheur {R15}

第2章 対戦



松「お前も色々苦労してきたんだな…
あと…………この前は…悪かったな。」


いきなりの謝罪にびっくりして、松田くんの顔を見ると
バツの悪そうな顔をしていた。


この前、ってことは
私がみんなに暴言吐きまくった日のことだよね。



『いや……あの、私もみんなに言い過ぎたと思ってたから…
こっちこそごめん…。』



陰口の嫌がらせのせいで、八つ当たりも入ってたし…
でもまさか松田くんから謝ってくるとは予想外でびっくりした。


降「ちゃんと謝らないとって思ってたんだけど…
ごめんな、僕も言い過ぎた……。」

『もう本当にいいって。気にしてないから!』



…降谷くんまでそんなに反省してるとは思わなかったな。


諸「若山さんは優しいね。
でも何かあったら俺らが力になるから遠慮なく相談してね。」


萩「そうそう!
ここで知り合えたのも何かの縁だし、
困ったことがあったらいつでも助けるからさ!」


『あははっ、ありがとう。
じゃあその時は遠慮なく頼らせてもらうね。』


降「隠したりするなよ?
何かあったら絶対駆けつけてやるからな。」



何もないと思うけど…


うん。きっと何も起こらない。



大丈夫だよね…?







その後はみんなでくだらないことをたくさん喋った。

伊達くんは5人の中で唯一彼女がいること。
降谷くんはボクシングを習っていたこと。
松田くんは手先が器用で分解魔なこと。
萩原くんは車と女性が大好きなこと。
諸伏くんは実は長野生まれでお兄さんがいること。




今日だけでかなり5人のことを知った気がする…
距離をとろうと思っていたけど
なぜか今回のことで仲良くなってしまった私達。


残りの学校生活。
彼らと仲良くなったことで、少しは楽しくなりそうだ。




この時の私はそう思っていた。



陰口だけの嫌がらせが
もっとエスカレートするなんて想像すらしていなかったのだから。




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