第14章 謝罪
『それに…前田さんを殺した大臣の息子も
今は刑務所の中でしょ?』
「ああ。人身売買にまで手を出していたんだ。
流石の大臣も庇いきれなくなったんだろうな。」
『その後大臣も、不正を内部告発されて
政界から消えちゃったもんね。
復讐してやるー!とかは全然考えてなかったけど
ちょっとスッキリしたんだ。
前田さんもちょっとは報われるかなって。』
そのニュースを見た時は本当に驚いた。
3年前は大臣の言いなりになっていた警察が
少しは更生されたのかなって思った。
『降谷くん、ありがとね。』
「…?それは、何に対しての礼だ?」
『これは私の勘だけど…、
大臣とその息子を暴いてくれたのって
降谷くん達公安だよね?』