第14章 謝罪
「……一度、会ってみたかったな。
美緒のお婆さんに。』
『お墓はアメリカにあるから今度写真見せてあげるね。』
「ああ。
…美緒、全部話してくれてありがとう。
辛いことを思い出させたな…ごめん…。」
『降谷くんは悪くないよ!!
わたしが隠してただけだし…』
「お前が……そんな辛い思いしてた時に
僕はそばにいてやれなかったから…それがすごく悔しいよ。」
『っ……』
そう呟いた降谷くんは
今まで見たことがないくらい悲しそうな顔をしていた。
『違うよ降谷くん…。
あの時の私は、前田さんがいなくなった現実に耐えきれなくて
目を逸らしてただ逃げてただけなんだよ…』