• テキストサイズ

《降谷夢》bonheur {R15}

第13章 過去



『車から絶対に降りないで下さい!』

車の中で驚いている彼にそう告げて、
わたしはその女性の手首を掴み、
持っていたナイフを手刀で落とした

そしてそのまま背中から押さえつけ、手錠をかけた。


『18時55分、殺人未遂の容疑で現行犯逮捕』

「っ!!離してよ!!
あの男のせいで、私の身体は傷物になったの!!
絶対許さない!殺してやるんだから!!!」

どうやらこの男に犯された被害者の1人のようだ。


『…どんな理由があったとしても
人を殺すなんて間違ってる。
こんな男のために、あなたが手を汚す必要なんてないの。』

「っっ……!…うわああああああぁー!」

わたしがそのように告げると、
被疑者の女性は地面に顔を埋めて泣き出した。

/ 1020ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp