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《降谷夢》bonheur {R15}

第2章 対戦



「そこまで!」


教官の声がかかると降谷くんは手を離してくれて
私ははぺたんと床に座り込んで荒くなった呼吸を整えていた。


「若山、降谷相手によくやったな。
お前の力、しっかり見せてもらったぞ。」


『…っ…はいっ…ありがとう…ございましたっ…』


まだ呼吸が戻らなくて上手く喋れない。


「降谷もご苦労だったな、助かったぞ。」


彼は立ったまま教官にペコっと頭を下げていた…
さすが学年一位…体力まで人並み外れか…



「防具を片付けたら部屋に帰っていいぞ。
2人ともお疲れ。」


教官達は私達を残したまま、教室から出て行った。


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