第2章 対戦
お互いにフッと笑い合っていたが
そろそろ体力の限界かもしれない……。
このままだと立っていられなくなりそうだ。
私は最後の攻撃を仕掛けてみようと
一旦間合いをとり、深呼吸をした。
降谷くんはそれを感じ取ったのか
気を引き締めている表情が読み取れる…
呼吸を整え、私は竹刀を上に投げた。
彼の視線が逸れた瞬間に勢いよく近づき
死角から蹴りを喰らわした……
よしっ!決まりそうだ!
…そう思った瞬間、
彼はさっと横に避け、驚いている間に
私の肩と腕を掴み、関節技を決められてしまった。
まさかこの攻撃まで読まれるなんて……
やられました、完敗です…。