第11章 葛藤
諸伏くんは私をいつも励ましてくれるなぁ…。
3年前にここで会った時も
前田さんが亡くなって警察を辞めて
ボロボロになってた私を諸伏くんはそばにいて話聞いてくれたっけ……。
『降谷くん達には…
いつかちゃんと話さなきゃって思ってるの。
みんな私から話すまで待っててくれてるから
その優しさに甘えちゃってるんだよね…。』
「それは別に悪いことじゃ無いよ。
あいつらは美緒ちゃんのこと信じてるから
どれだけでも待てるんだよ。だからそんな焦らなくていい。」
『うん……ありがとう、諸伏くん。
でも大丈夫!!
今度みんなに会えた時にちゃんと話すよ。
いつまでも隠してる方が辛いから…。』
「そっか!!
頑張ってね、美緒ちゃん。」
『うん!!じゃあ私そろそろ行くね。
このまま両親の墓参りも行ってくるから。』
諸伏くんと墓地の入り口で別れ
再び車を走らせて、別の墓地にやってきた。