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《降谷夢》bonheur {R15}

第10章 発見


『うぅ…。ごめん…。
本当に今度からは気をつけるから…。
痛いのもうやだし…。』

「加減はしたんだけどな。
まだ少し赤くなってるけど、大丈夫だろ。」



…加減って…
本気でやられたらヒビ入りそうだ。


降谷くんは私の前髪をかき上げて、おでこをさすってきた。



昨日みたいに距離が近くて
触れられた所が熱くなってくる感覚がしてきた…



降谷くんの手が止まり、顔を上げてみると
至近距離で私を見つめている降谷くんと目が合った。

恥ずかしくてつい下を向いて目を逸らしたら
顎を掴まれて無理矢理視線を合わせられた。



「目を逸らすな。こっち見ろ。」

『っ…無理!恥ずかしいよ…』

「そんな恥ずかしがるなよ。こっちまで照れるだろ。」



…じゃあ離れればいいのに!!

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