第10章 発見
「さて、話はこのくらいにして…
僕との約束を破って勝手に外出したんだから
そろそろお仕置きしてやらないとな。」
…お仕置き!?
『は!?やだよそんなの!!』
「お前に拒否権なんてない。
痛いのとくすぐったいの、どっちがいい?」
『どっちも嫌!!』
「そうか、痛い方でいいのか。」
『人の話聞いてる!?両方嫌だって言ってる、の…
っ!!いったああああああい!!!』
降谷くんは私のおでこに強烈なデコピンをしてきた。
それはもう痛くて痛くて…
涙が出るほど痛かった……
「今回は僕だけじゃなくて、みんなにも心配かけたんだ。
これに懲りたら危ないことに首突っ込むなよ。」
あまりの痛さにおでこを押さえて悶絶していると
降谷くんはそう言ってきた。