第10章 発見
スタンガンをよけて、
相手の顎に手のひらで掌底を喰らわす。
「うっ…!」
そしてそのままお腹に蹴りを入れると、
男は両足をつき、お腹を押さえて蹲ったので
首元目掛けて足をふり落とし、顔から地面に叩きつけたら
不審者はそのまま気絶してくれた。
『もっと戦い甲斐のある犯人がよかったなぁ…』
そんなことを考えながら、スマホで110番に電話した。
『はい、そうなんです。
顔を隠した男性が帝丹高校の裏口に
スタンガンらしき物を持って倒れているんです…
不審者かと思って電話しました………
はい、よろしくお願いします。』
電話を切った後、近くにいた警官が数人駆けつけてきたのを見届けてから私は車の所まで戻ってきた。