第10章 発見
その後、松田くんとの電話はすぐに切り、
メールを送っておいた。
数分が経過し、
もうすぐ爆破予告の時間だからヒントも出るはず。
私は車のキーを持って駐車場に向かった。
爆破予告時間を過ぎても爆発しなかったことを車についているナビのテレビで確認し
無事に止められたようで一安心した。
そしてすぐ、松田くんからヒントのメールが送られてきた。
【EVIT】
『…ふふっ、やっぱりあそこか。』
ヒントを見て場所が特定できた私は
すぐに車を発進させて向かうことにした。
『たぶんコナン君もあのヒントで分かったんだろうけど
一応、松田くんに伝えておくか。』
【帝丹高校】
メールを送ってから
車の中でスピードを上げて帝丹高校へ向かった。
…この時の私は暗号が解けたことで頭がいっぱいで
外に出るなと言われていたことなんて
すっかり頭の中から抜け落ちていた。