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《降谷夢》bonheur {R15}

第9章 爆弾


私は立ち上がった状態のまま、
降谷くんを見下ろす感じになっているので、
俯いて下を見ている降谷くんの表情は確認できない。

『えっと……ちょっと……キッチンで水、
飲んでくるね…。』

しーん、とした空気に耐えられないので、

背を向けてキッチンに向かおうと思ったが、
それは叶わなかった。


後ろから手を掴まれ、引っ張られ、
降谷くんの隣のソファの上に逆戻り。


「美緒…さっきも言ったが
あんまり煽るなって言っただろ…」


『っ!っな!!
だから!別に煽ってるつもりないんだけど!?』

ようやく喋ったと思ったらまた同じこと言ってるし!!


「お前にそのつもりはなくても、
こっちは煽られてる気分なんだよ。責任はとって貰うからな。」

『…はい?責任ってどうやって…』

「もういい、喋るな。」

『!?』




降谷くんは私の後頭部に手を添えて
ぐっ、と距離を近づけてキスをした。



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