第9章 爆弾
恐る恐る顔をあげて降谷くんの顔を見ると
口元を押さえて、顔を赤くしている降谷くんがいた。
『降谷くん……なんか、顔すごく赤い…』
「……誰のせいだと思ってるんだ、ばか。」
『だって…早く言えって言ったじゃない……』
「そんなこと言われるなんて普通思わないだろ。」
じゃあなんて言われると思ってたの……
「はぁ……
………煽ってきたのは美緒だからな。」
『!?煽るって、何…を………!?』
降谷くんは私の腕を引いて、少し荒々しく私を抱きしめた。
何が起きたのか分からなくて
一瞬フリーズしまうくらいに驚いた。
『ふ、降谷くん?あの…』
「うるさい、少し黙ってろ…」
うるさいって……
じゃあこの状況どうしたらいいの!?
仕方ないのでそのまま大人しく抱きしめられていると、降谷くんがようやく口を開いた。