第9章 爆弾
そしてコール音が数回して、電話に出る音が聞こえた。
『あ、もしもし?萩原くん?
ごめんね。忙しい時に電話して』
萩「いや、大丈夫だよ。
今交代で休憩取ってる所だったから。
美緒ちゃん、怪我大丈夫?」
『全然平気っ!
降谷くんに監視されてるから大人しくするしかないよ。』
「ははっ!やっぱり降谷ちゃん来てくれたんだね。
安心したよ。…ところで、俺に何か用でもあった?」
『うーん、実はね。すっごく退屈なの。』
「……え?」
『退屈すぎて死んじゃいそうなの。
だから爆破予告の暗号考えてみようかなって思って。
予告状写メ撮って送ってくれない?』
「いや…それはちょっと……。
バレたら俺がみんなに怒られるし…」
『もし暗号が解けたとしても、みんなに伝えるだけにして
私は絶対、家から出ないから!!お願い!萩原くん!』
「え〜……
美緒ちゃんに頼まれると断れないんだけど…
はぁ、分かったよ…後で写真撮って送る。」
『!!ありがとう萩原くん!!
今度可愛い子紹介する!』
「まじ!?じゃあめっちゃ期待しとく!
でもさっき言ったことは絶対守ってね?」
『分かってるよ!じゃあよろしく!またねー!』
電話を切って、ベランダから中に入ると
ちょうど降谷くんがリビングに入って来た。