第9章 爆弾
「晩飯、まだ食べてないよな?」
『あ、うん……まだだけど…』
降谷くんが持ってきた買い物袋の中には、
替えの包帯やガーゼだけじゃなくて
食材も色々入っていた。
彼は晩ごはんまで用意してくれるつもりらしい。
「キッチン適当に借りるぞ。」
『あ。じゃあ、私も手伝い「…。」…ません。テレビ見てます』
「ああ。できたら呼ぶからゆっくりしてろ。」
……降谷くんの無言の圧力怖すぎる!
仕方ない。諦めてテレビを見よう。
チャンネルをいじっていると、
例の爆弾事件のニュースが流れていた。
なんでも爆破予告の場所を警察が特定したらしいが、
それは偽物だったとのこと。
『松田くん達、大丈夫かな…』
何か私に出来ることないか考えていると
フッといい考えが思い浮かび
スマホを持ってベランダに出て電話をした。