第9章 爆弾
「全く……捜査一課の連中に偶然会ったとはいえ、
爆弾が仕掛けられてるかもしれない車に向かっていくなんて…ほとんど自殺行為だぞ?」
『うっ…だって体が勝手に動いちゃったんだもん…』
「だってじゃない!
今回はその程度の怪我で済んだから良かったが
もしかしたら命を落としてたかもしれないんだ!」
降谷くんは怒鳴りながら私の腕に巻かれている包帯の箇所を
すごく悲しそうな目で見てきた。
そんな顔されたら…謝るしかなくなるじゃん………
『…はい。ごめんなさい………。』
「頼むからもう2度とこんな無茶はやめてくれ。
心臓がいくつあっても足りない…。」
『気をつけます…。ていうか、なんで伊達くんが
降谷くんのところにわざわざ私のこと伝えに行ったの?』