第7章 友人
『そういえば、松田くんが捜一に異動になった話と
2人は関係あるの?』
改めて4人で乾杯をして、さっきの話に戻った。
萩「関係ある、といえばあるかな…。
美緒ちゃんは7年前の11月に
爆弾が2つ仕掛けられた事件知ってる?」
『うん。覚えてるよ。』
確か…警察に直接爆弾予告があった事件だ。
一つはダミーで、もう一つは解体が間に合わずに
爆発が起きて警察官が何人か巻き込まれて怪我したって
警視庁内がバタバタしていたのを覚えてる。
萩「その犯人がまだ捕まってなくてね。
7年前と3年前、同じ日に警視庁にFAXで予告状が届いたんだ。」
伊「3年前の時は、観覧車と病院に爆弾が仕掛けられていて運良く解体できたんだか…
また今年の11月に予告状が送られてくるかもしれねぇ。」
松「それで、今年こそ犯人捕まえて
怪我した奴らの仇を取ろうと思ったのに
捜一の特殊犯係に異動願出したんだけどずっと通らなくてよ。頭冷やせっつって、強行犯係になっちまったってわけ。」