第7章 友人
おつまみやご飯を食べながら
この間の事件の話を話せる範囲で教えてくれた。
犯人の動機は、よくある金銭トラブル。
貸したお金を返せと被害者が要求したが、
被疑者はそれを拒否。
でもあまりにも被害者がしつこかったから
思わず刺してしまったとのこと。
『ほんと、よくある話だね。
よくあって欲しくないことだけど…。』
「確かにな。」
『そういえば松田くんはなんで捜一に?』
「あー…それはな…」
『あ、ごめん…。話せないことだった?』
「いや、そうじゃなくて…」
何やら歯切れが悪い松田くん。
どうしたのかな?って思ってると
突然個室の扉が開いた。