第7章 友人
今日の仕事が無事に終わり、
待ち合わせ場所の米花駅にやってきた。
駅のロータリーにある時計の下で、
スーツ姿の松田くんが待っているのを見つけた。
『ごめんね。待たせちゃって』
「そんな待ってねぇよ。仕事お疲れ。」
『松田くんも、お疲れ様。』
そのまま駅近の居酒屋に入り、
案内された個室の席に腰掛ける。
「仕事終わるのはいつも大体こんな時間か?」
『まあ、そうだね。もっと遅い時もあるけど
SPの時みたいに夜通し警護するのはないかも。』
「そっか。」
『うん。』
そんな話をしていると、
先に頼んでおいたビールが運ばれてきた。
2人で乾杯をし、ぐびぐびとジャッキを飲み干す。
『あーっ!仕事終わりのビールって
やっぱりめちゃくちゃ美味しいっ!!』
「相変わらずいい飲みっぷりだな。」
美味しいもん、ビール。