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《降谷夢》bonheur {R15}

第75章 幸甚



side ×××




「ねぇ、兄さん。
美緒ちゃんのこと、本気で口説こうとしてたの?」

「フッ…、どうだろうな。
ただ彼女は、これまで出会った女性の中で
誰よりも魅力的だと思えたよ。」


「ははっ、確かに兄さんが
美緒ちゃんに惹かれる気持ちは分かるよ。
優しくて、強くて真っ直ぐで…
すごく素敵な人だからね。」


「あの人があんなにも魅力的なのは…
金髪の彼の存在が大きいのかもしれないな…。」


「どうして、そう思うの?」


「若山さんと何度か話をした時
とても穏やかに笑う顔を何度か見たんだよ。
きっとその時は…、夫である彼を思い浮かべていたんだろう。」


「ははっ、確かに美緒ちゃんがゼロのことを考えてる時って、すごく分かりやすいからね。」


「きっと2人は…
離れていても心がずっと繋がっている…
目では見えない絆があるのだろう。」


「そうだね…、特にゼロは
どうしようもないほど美緒ちゃんにゾッコンだから。」



「あぁ…、それは以前会った時に思い知らされたよ。」



「分かってるなら
さっきみたいなこと、2度と美緒ちゃんにしたらダメだよ?」


「分かっている。
負けが決まっている勝負はしない主義なんだ。」


「まぁ、俺としては
兄さんの珍しいところを見れて
少し嬉しかったんだけどね?」


「…。それより、久しぶりにこうして会えたんだ。
時間もあるし、積もり積もった話をしよう。」


「うん、俺も兄さんに話したいこと
たくさんあるんだよ。」






ーーー…






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