第6章 再会
少し離れた所で
犯人が手錠をかけられるところを見ていたら
犯人は隠し持っていたもう一つのナイフを懐から取り出し、
市長を人質に取って逃げようとしたのか
こちらに向かって走ってきた。
松「おい!待ちやがれ!
くそっ!!美緒!危ねえ!!」
『……市長、離れていて下さい!』
わたしは向かってくる犯人の前に立った。
「そこをどけ!女ぁぁぁぁ!」
犯人はナイフを容赦なく振り翳してきたので
私はその攻撃をサッと避けて、
ナイフを持った犯人の手を捻り上げ…
そのまま腕と襟を掴み背負い投げを喰らわしてやった。
『馬鹿な人ね。大人しく自首していれば
情状酌量の余地があったのに…。』
どうやら犯人は地面に叩きつけられて伸びてしまったようだ。