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《降谷夢》bonheur {R15}

第74章 残像




コ「美緒さん達が襲われたって聞いて
慌てて来たんだ。怪我がなくて良かった!!」


『そうなんだ…』





…ここに来た理由は話してくれたけど
どうやってここまで来たのかは言ってくれなかったコナンくん。


もっと詳しく聞きたかったのに
コナンくんの提案に乗った子供達が
早く行こう!とノリノリになってしまって…


それ以上は詳しく聞ける雰囲気じゃなかった。



まぁ、私達だけで、車で野宿するよりも
毛利探偵達がいた方がみんなも安心だろうから
私も納得して、越智先生が運転する車に乗り込んだ。




そして、炭焼き小屋に出発すると同時に
コナンくんが襲われた犯人について、私達に尋ねてきた。





光「顔を全部覆うタイプのヘルメットを被ってました。」

元「あとは、こーんな、なっげぇ銃持ってたぞ!」

コ「その大きさだとライフル銃か…」

『いや…。あれはきっとライフルじゃないよ。』

コ「え…?どうして?美緒さん。」

『カバーが掛かってたからハッキリとは分からないけど
私がカバー越しに銃床を蹴り上げたら
全く感触が無かったの。』


蘭「美緒さん、銃床、って…?」

『銃を安定させる為に構えたり、発射時の反動を抑えたりする部品のことで、ストックとも呼ばれてる。』


コ「ライフルなのに銃床がないのは…確かに妙だね…」





そう…


わざわざカバーをかけて
ライフルに見えるようにしてるのは
自分はライフルを使ってるって私達にミスリードさせ、銃を特定させない為だろう。



使用している武器が分かれば
遡って犯人を特定するとも出来る…



それを防ぐ為に、ライフルに見立ててるとしたら
犯人はそれなりに頭を使ってるってこと…


一筋縄ではいかない相手だ。






歩「大丈夫かな…。まだその犯人
捕まってないんだよね…?」


『大丈夫、長野県警の刑事さん達は頼りになるから
きっとすぐに捕まえてくれるよ。』





それに…、小さな賢い探偵さんもいるからね。





チラッとコナンくんに目を向けると
彼は私の視線の意味は分からなかったようで、不思議そうな顔をしていた。





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