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《降谷夢》bonheur {R15}

第73章 隻眼




未だに股を押さえているコナン君に
私はそっと耳に口を寄せた。





『言っとくけど、貸し1だからね?』

「…はぁい。」





…まぁ、毛利さんと会えるってことは
高木くんと美和子ちゃんも一緒にいるはず。


ひょっとしたら、何か事件の事も聞けるかもしれないから、大人気ないとは思ったけど、子供相手に貸しにする必要はなかったかもね。






そのまま車がしばらく走り続けると
山梨刑務所が見えてきて…


入り口の門には人が数人いるのが見え
車はゆっくりスピードを落とし停車して
コナンくんは素早くシートベルトを外し
車のスライドドアを開けていた。




「あ!おじさん!!偶然だね〜!」

「!!お前…何でここに…?」




コナンくんと毛利さんが話している間に
越智さんと阿笠博士も車を降り、トイレがあるかどうか確認しに行っていた。



…そんな様子を見ていると
車の中から高木くんと美和子ちゃんだけでなく
長野県警の人達…、さらには、コナンくんに盗聴器を仕掛けた男性も一緒にいるようだった。





越「コナンくんダメだ、お店閉まってるよ。」

阿「従業員も見当たらんぞ。
ここではトイレを借りられそうにない…」


コ「もう大丈夫!おしっこ止まった〜!」

越「はぁ…?」




…本当に、人騒がせな子だよ、全く。



私はコナンくんのトイレ行きたいが嘘だと知ってたけど、他の人からしたら意味不明だろう。


子供じゃなかったら、確実に文句言われてたよ。




でも、そんなコナンくんの様子を
大和警部と諸伏警部は、何も言葉を発さずじっと見つめていた。



越「じゃ、じゃあ、大丈夫そうなら
キャンプ場に急ごうか。」


大「…いや、いつまたしたくなるか分からねぇ、
小僧は俺達と一緒に県警に来い。」


諸「私もそれがよろしいかと。」


『!!!』





驚いた…


コナンくんって、長野県警の人達にも頼りにされてるんだ…。





普通の警察なら、子供なんて邪魔だと言いかねないのに…


どうやら大和警部と諸伏警部は
コナンくんが頭のキレる子だと、すでに知っているみたい。





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