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《降谷夢》bonheur {R15}

第73章 隻眼





「ゼロには俺から話せたら話すよ。
美緒ちゃんにばかり負担かけて…本当にごめんね?」


『ううん、諸伏くんは悪くないから気にしないで?
…じゃあ、そろそろ行くね。』


「うん…、気をつけて。」






…正直、長野に行ったら何が起こるかわからない。


危険な事が起こるかもしれないってことも、重々承知してる…。




それでも絶対に
鮫谷警部のような犠牲者はこれ以上出さない…

必ず私の力で、周りの人達を守ってみせる。



そして堂々と、零くんの元に帰る…。





お説教をされるかもしれないのは憂鬱だけど

私を信じて送り出してくれた諸伏くんや
捜査状況を包み隠さず話してくれた風見さんの為にも…





『…よし、今回も精一杯頑張ろう。』






自分自身に喝をいれた私は
コナンくんと蘭ちゃんが待っているホームに向かい
長野行きの新幹線へ乗り込んだ。





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