第73章 隻眼
明日はちょうど仕事が休みだから
直接話を聞きに行くのはいいんだけど…
なんだろう…
なぜだか分からないけど…すごく嫌な予感がする…。
「…おい、若山。」
『…?はい。』
「無茶なことだけは…するんじゃねーぞ?」
『っ、分かってます。』
どうやら社長も
今回協力者として私に依頼が来たことに
いつもと違う何かを感じ取っているようだった。
…さすが、私が尊敬する社長なだけある。
…まぁ、私がいつも危ない事に首を突っ込むから
心配かけさせてるっていう理由かもしれないけど。
でも私は、たとえどんなに危険なことでも
頼まれた依頼は全力でやるつもりだ。
私の力で役に立てることがあるなら
どんなことでもやり通す…
そうすればきっと、零くんの力にもなれるはずだから。
大切な旦那様を公私共に支えるのは
彼の奥さんである私の、大事な仕事だからね。
ーーー…