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《降谷夢》bonheur {R15}

第73章 隻眼




翌日ー…





私は風見さんに言われた通り、
警視庁近くにある日比谷公園にやってきた…





でも…




『なにこれ…、規制線が貼られてる…』




なぜか入口には警官が複数立っていて
中に入る事はできなかった。

一体何があったんだろう…と思っていると
見知った顔の2人が規制線の中へと入って行き
私は咄嗟に声を掛けた。





『美和子ちゃーん!高木くーん!!』

「…!?美緒先輩!?」「美緒さん!?」




2人は驚きながらも
私の元に駆け寄ってきてくれた。




美「どうしてここにいるんですか!?」
高「まさか、事件を目撃されたんですか!?」

『いや、ちょっと人と会う用があって…。
…事件って、何があったの?』

美「詳しくはお話出来ませんが…
毛利さんの知り合いが、先程ここで亡くなったんです。」

『え…、そう、なの…?』


高「僕達はこれから現場に行くところなので…、
失礼します。」




2人は私の元を去ると
現場の方へ走って向かって行った。


詳しくは聞けなかったけど、捜査一課の2人が来たって事は…
間違いなく、殺人事件だ。



知り合いが亡くなってしまった毛利さんが
気に病んでないか心配だけど、これから風見さんと会う予定がある為、様子を見に行くことは難しい。





『…とはいっても、
日比谷公園の中は入れそうにないし…、どこに行けばいいのかな……、ん?』




日比谷公園の周りをゆっくり歩いていると
スマホのバイブが短く振動し、画面を見ると
差出人不明のメールが届いていた。





【35.680028、139.745318】





『…はいはい、場所の変更ね。』




送られてきたのは数字だけ。



パッと見ただけでは意味不明だけど
こんなに長い数字で、まず最初に思い付くのは一つしかない。





『…三宅坂小公園、か。』




私は日比谷公園のすぐ近くにある
新たな待ち合わせ場所に向かって歩き出した。




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