第6章 再会
きっと同じ名字の男だろうと思っていたら、
サングラスをかけた天然パーマの男が
被害者の近くで座っているのが見えた。
……。
はははー…
勘違いじゃなかった…
やっぱりあの松田くんだー…
あれ……でも何で捜査一課にいるんだろう…。
あんなに爆発物処理班に行くの楽しみにしてたのに…
何かあったのかな…?
わたしは小さくため息を吐き、
犯人が早く捕まるといいなと思いながら
事情聴取の順番を待った。
すると突然、
小さな男の子がわたしの近くに寄ってきて
「ねえねえ、お姉さんっ!」っと
服を引っ張りながら話しかけられた。