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《降谷夢》bonheur {R15}

第72章 多幸




「翔とお風呂入ってくるから
美緒はゆっくりしてろ。
片付けもみんな手伝ってくれて終わってるから。」


『ありがとう、零くん。』


零くんは子供が産まれてからも
私に優しいのは変わらないままで……


仕事で忙しいのはずっと変わらないのに
休みの時は進んで家事をやってくれるし
翔ともたくさん遊んでくれる。


休んでていいよって言っても
零くんは全然聞いてくれなくて…


家庭もすごく大事にしてくれている素敵すぎる旦那様…


この人と結婚してよかったって…
幸せだなって私はいつも思う。



リビングのソファーに座ってゆっくり寛いでいると
2人は楽しそうにお風呂からリビングに戻ってきた。



「美緒も入ってこい。翔の歯磨きもやっておくから。」

『ねぇ…零くんってさ、何で私にそんな優しくしてくれるの?』



出会ってからかなりの年月が経ってるのに
零くんは何も変わらない…。

疲れてるはずなのにそんな素振りは見せず
いつも私と翔のことを気にかけてくれている。


どうしてこの人は…

昔も今も変わらずこんなにも優しいままなんだろう。





「…前にも言っただろ。」

『え?何を?』


その言葉に首を傾げていると
零くんは私が座っているソファーの隣に腰掛けた。




「僕が美緒に優しくするのは
お前がいつも僕に優しくしてくれるからだよ。」

『えぇ?私何もしてないじゃん。』

「いつも僕の心配してくれるじゃないか。
帰りが遅くても、何日間か帰って来れない日があっても…
文句なんて言われた事ないしな?」



それは昔からだから慣れているだけで…

それに零くんは時々すごい怪我して帰ってくるから
心配になるのも当然なんだけどな…。


『うーん…』

「…全然納得してないって顔だな。」


だって普通のことしかしてないし。







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