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《降谷夢》bonheur {R15}

第72章 多幸




「美緒…
外で暴れるのは控えろって言ったよな?」

『ご、ごめんなさい…
今度からは気をつけるから…。』


やっぱり翔の前で喧嘩するなんてよく無かったな。
母親の暴力的なところを見せるのは教育上よくないだろうし…





そしてすっかり元気を取り戻した翔は
今は松田くんと萩原くんはTVゲームをしている。



松「うわっ!くっそ、翔お前強いな…」

「えへへ、僕これ得意だもん!」

萩「さすが翔だな。よしっ、次は俺が相手だ。」



楽しそうにゲームをしている姿を見ていると
諸伏くんが口を開いた。



諸「なんか…子供って凄いよね。
翔はまだ5才なのに、誰かを守りたいって気持ちがあるなんて…」


確かに…
私も毎日翔と一緒に過ごしてるけど
そんな事を考えてるなんて思わなかったからなぁ。


伊「まぁ、お前らの子供だから
人一倍誰かを守りたい気持ちが強いのかもしれねーけどな。」


『ふふっ、そうだったら嬉しいな。』


子供の成長にはいつも驚かされるし
日に日に心も体も成長している翔はどんな大人になるのか
想像するだけでワクワクしてくる。


翔も零くんみたいに優しくて逞しい人に育ってくれるといいな…。



「ママーっ!おトイレ行きたいっ!」

『ふふっ、はいはい。』

「僕が連れてくから美緒はここにいていいよ。」

『そう…?じゃあお願いしようかな。』




零くんが翔をトイレに連れて行ってくれたので
私は空いたお皿を洗うために1人でキッチンに向かった。

一通り洗い終わって手を拭いていると
松田くんが1人で私の元に向かってきた。



『松田くんどうしたの?あ、お酒無くなっちゃった?』

松「美緒…お前、今幸せか?」

『…うん!すっごく幸せだよ!!』

松「ふっ…そうか。」


満面の笑みでそう答えると
松田くんもとても嬉しそうな顔で笑っていた。




松「あのよ…今度、フランス語教えてくれるか?」

『!!もちろん!喜んで教える!』

松「…さんきゅ。」


その時の松田くんは顔が真っ赤に染まっていたから
エリスとの結婚秒読みが確信に変わった。


 
 
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