第8章 女
「マサさん彼女いたのか‥」
「あぁ凄い良い子で可愛いんだぞ?」
は顔を赤らめた
「私の父さんは弓道は男がやるものって思ってるの‥そもそも私の家系は今までずっと弓道は男がやってきたの‥女は弓を引くことを許されない‥私はその家系に生まれたの‥」
七緒達は顔を見合わせた
「昔のことは俺にはわからないけど‥今は普通に女子も弓道やってるよ?」
「私の父は頑固だから‥今更考えを変えるつもりはない‥だから私が弓を引くには男として生きるしかないの‥だから‥だから‥今までずっと男として‥生きてきたの‥父さんの前でも男として‥‥」
は泣きながらそう言った
「そうだったんだ‥」