第4章 君が
湊は家に向かっているとき矢を放つ音がしたため自転車を止めた
「あそこ‥からだ」
湊は階段を登った
「‥あっちから」
歩いていくと弓道場が見えた
(こんな所に弓道場があったなんて‥)
そこで弓を放つ人物がいた
「‥見世物じゃないんだが」
「す‥すいません!矢を放つ音がしたので‥」
「こっちにおいで」
「‥はい」
「俺は滝川雅貴‥君は?」
「鳴宮湊です」
鳴宮ときき滝川は微笑んだ
「そうか‥君が鳴宮か‥」
「俺のこと知ってるんですか?」
「いや‥君の射が好きな子がいるんだ‥その子から話は聞いてる」
滝川は弓を湊に渡した
「引いてみるか?」
「いいの?」
滝川は頷いた