第5章 初めての • • • * 真田 弦一郎
真田と付き合いだして、2年近くになる私。
最近、凄く不満に思う事があるのよ。
周りの友達は、付き合ってすぐ、キスしたりしてる。
中には、ヤっちゃた。えへっ。
みたいな子もいる。
正直な話し………
羨ましい!!
私だって、好きな人とキスしたり、繋がったりしてみたいわよ!
何で……何もないのかしら?
私には女の魅力がないの?
もしかしたら……
私の事、好きじゃないの?
「と、言うわけでどう思う?蓮二……?」
「貴重な昼休みに、俺を呼び出しておいて、突然『どう思う?』と、聞かれても困るんだがな」
眉をハの字に曲げ、苦笑する幼なじみの蓮二。
どうせ、全部お見通しでしょう。
「答えてよ。これでも私、悩んでるんだから」
「弦一郎から、迫って欲しいのか?」
うん?
蓮二の問いに、一瞬考えてしまったんだけど
でも、普通は……
男からだよね?