第3章 グルグル巻き巻き *白石蔵ノ介 彩菜様に捧げます
あなたを受け入れたい。
痛くて涙がでているわけじゃない…
蔵が、愛おしくて…
涙が流れおちる…
あたしの涙の理由を知ってか知らずか…
蔵は、あたしの涙を舐めとってくれる…
ゆっくり ゆっくりと
あたしの中に入ってくる蔵。
「彩菜…」
名前を呼ばれると、不思議と痛みが和らぐ。
「うっ…」
時折漏れる蔵の吐息。
「ふっ…つ…っつ……!?…ぁあ”~!!」
最大級の痛みがやってくる。
な…何なの!?
この痛み……
汗がブワッと吹き出る。
「お…ラストまで、入ったで?」
あまりの痛みに声がでない。
「大丈夫か?」
大丈夫じゃない。
でも……がまん
首を横に振る。
「彩菜…」
優しくキスをしてくれる蔵。