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テニプリ【月夜に誘われて】裏 18禁

第3章 グルグル巻き巻き *白石蔵ノ介 彩菜様に捧げます


「ねぇ~。くらぁ~…ここ…わかんない…」

「うん? どこや?」

「この問題…」

「あぁ…これはなぁ…」

優しく解き方を教えてくれる
蔵こと、白石蔵ノ介。
あたしは、高一の初めに、関東からここ大阪にやってきた。
関東からやって来た人間には、関西人のノリ、突っ込み、ボケが分からず…
戸惑っていると、一番初めに声をかけてくれた。
優しくて、面倒見もいいし
何より 格好いい。
学校でも人気者。
そんな蔵に惹かれるのは、当然のことで…
でも、あたし達の関係は
友達状態…
蔵が、あたしのことどう思っているのかは、分からず…

唯一の救いは
蔵に彼女がいない事。
それだけでも、ちょっとは期待が持てる。

「彩菜、ちゃんと聞いてるん?」

トントン…
あたしのノートを指で叩く。

「あっ…ごめん。大丈夫…ちゃんと聞いてるよ?」

「そうか…ならえぇけど…」

にっこりと笑う蔵。
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