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テニプリ【月夜に誘われて】裏 18禁

第2章 奪いたい  *切原赤也  彩菜様に捧げます


「ちょっと…!止めて! 離してよ…!」

軽く俺を睨みつける。

「嫌っす」

こんなチャンス、そうそう巡ってくるわけないじゃん。
俺のものになってよ。

先輩…

「先輩…俺…」

「駄目!!」

俺の言葉を遮る

先輩。

静かに首を振る。

「駄目だよ…云っちゃ…だめ…」

えっ?


先輩…何で、泣くの?
突然の涙にどうしていいのか、わからなくなる。
泣くほど、俺のこと…
嫌いなのかよっ。
悔しくて、唇を噛みしめる。
俺は、本気で凜先輩のこと、好きなのに。

「赤也…お願い…」

大きな瞳から、涙がこぼれ落ちる。

「先輩…俺の嫌いッスか?」

すっと、俺から視線を外す
先輩。
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