第4章 バレンタイン企画(フリスク、キャラ)
「さっきさ、フリスクに好きって意味を教えられたんだ」
「…」
「私はフリスクもキャラもどっちも好きだよ。でも、そんな気持ちを持つ勇気がなくて…」
「好きな人を二人持つことへの抵抗か?」
「たぶん…でもそんなことになるぐらいだったら今の関係のほうがいいと思って…」
「………くだらないな」
「え?」
「それを一体だれが咎めるんだよ?ここでは同性を好きになることも異性を好きになることも誰も指さしたりしないし、馬鹿にしたりもしない。二人好きな人がいるぐらいの許容はあるだろ。そんなことするのはせいぜいニンゲンだけだ」
「でも…」
「私とフリスクはお前にそんなこと求めない。選んでもいいし選ばなくてもいい。お前が悩んで決めろ」
「…本当、二人ともそういうところだよ///」
「あ、でも他の輩選ぶのは許さない。そもそもへなちょこのフリスクに負ける気はしないけどな」
「そういうことは私がいないところでやってよね…」
「タルラリラ~お二方、そろそろ着きますよ」
「あ、渡し守さんすみません!こんなところで話して///」
「ふふふ、お幸せに~」
「ノエラ」
「何?」
ギュッ
「いい匂い…」
「キャラ………ひにゃッ!?///」
「ごちそーさま♡」
「うう…」
「帰ろ」
「すけべ…!」
黙ってその手を取りキャラに家まで引っ張られる