第5章 迷子
その日の夜。
時刻は21時ーーー
まずい、、、まずい、、、、
これは絶対まずい状況だ〜〜〜〜‼︎‼︎
さっきから同じ通路をぐるぐると回ってるのは気のせいではない………。
私、、迷子になっちゃった…。
ガクッと肩を落とし壁に寄りかかる。
もーーー何なの、、この造り‼︎
巨大な迷路だよーー‼︎
選手達が食堂を使い終わる時間に食事をとった所までは良かった。
その後、自分の部屋に戻ろうと来た道を戻ったつもりが、、、、、
ーーーー何故かまた目の前に食堂の入り口が見えている。
『ふぅ…焦ったらダメだ。一旦落ち着こう。』
短く息を吐き、気持ちを落ち着かせる。
えっと、、確かさっきは食堂から出て曲がり角を右…?に曲がったんだよね。
もう一度食堂出るとこからやり直してみたらわかるかも!
そう思い、食堂の入り口へと戻って来た。
よし!
足を踏み出した所で後ろ、食堂の中から声が聞こえた。