第19章 看病してくれるのは…?
ーーーどれぐらいたったろうか。
キスだけですっかり骨抜きにされた私はぐったりとベッドに背中を預け、抜け殻になっていた。
ほんとに荒治療だった…。
当の本人は満足したのか、私の隣で気持ち良さそうにスヤスヤと眠っている。
もうこの大きな身体を揺すって起こす体力も残ってない……。
少しだけ眠ったら起こしてあげよう…。
そう思い凪の方へと寝返りを打つと、はだけた布団を掛け直した。
・・・・それにしても寝顔、可愛いなぁ
ぼんやりと凪の寝顔を眺める。
ついさっきまでは男の顔を覗かせていたのに、、、。
『フッ、子供みたい…。』
あどけなさが残る寝顔に思わず笑みが溢れた。
これは所謂ギャップ萌え、というやつだろうか…?
熟睡してる凪があまりに無防備で、少しちょっかいを出したくなってきた。
ちょっとだけなら触ってもいいかな…
おずおずと凪のほっぺに人差し指を当ててみる。
・・・わ、柔らか。
フニッと凹んだ白い肌は想像以上の柔らかさだった。
何だろう…この感じ。
熱とは違う。
それは明らかで。
胸が温かくて満たされて、、、
目の前で眠る凪を愛おしく思う。
私はきっとーーー
凪が"好き"なんだ。