第19章 看病してくれるのは…?
消灯時間を過ぎた暗い部屋でボーーっと天井を見上げる事数十分。
・・・・・寝れない。
両隣からは斬鉄のいびきと馬狼の穏やかな寝息が聞こえてくる。
「はぁ〜…斬鉄、うるさ。」
ため息を吐きゴロンと寝返りを打つ。
ーーーーは眠れてんのかな?
熱でうなされてないと良いけど……
目を閉じても思い浮かぶのはの事ばかりで…。
・・・・やっぱり、顔が見たいな。
寝れずに気になったままゴロゴロしてるより、顔を一目見て安心した方がきっとよく眠れるに違いない。
そう決めこんだ俺はムクッと起き上がると、音を立てないよう静かにベッドから降りた。
その時ふと横目でお嬢が寝ている事を確認する。