第19章 看病してくれるのは…?
「うわっ!何だこの大量のバナナ⁉︎
これじゃサルじゃん。」
潔さんも同じ事を思ったようで大量のバナナを見てギョッとしている。
「バナナは栄養素たっぷりだからいーんだって♪
そう言う潔は、、、何それ、丼ぶり⁈」
え?どんぶり、、、⁇
こちらもまた耳を疑うようなメニューにギョッと目を見開いた。
「いや、、雑炊とかのが良いんだろうけど、さすがに無いし。
親子丼ならギリかきこめるかなって、、、」
少し気まずそうにしながら潔さんは私の前にホカホカと湯気が上がる親子丼を置いた。
『・・・・ありがとう、ございます…。』
出来たての親子丼はとっても美味しそうなんだけど、、、
正直食欲のない今、全然食べれる気がしない。
ーーーーど、どうしよう、、、これ食べなきゃだよね、、、、。
2人はテーブルを挟んで向かいの椅子に座ると真っ直ぐな瞳を向けながら私が食べるのを待っている。
「っち、アーンしてあげよっか?」
蜂楽さんがトレーに置いてあるスプーンに手を伸ばそうとしたのを私は慌てて制した。
『いえっ、、大丈夫ですっ、、、』
食べれる気はしないけど2人の好意を無碍にする訳にもいかず、とりあえずスプーンを手に持った。