第2章 秘密の場所
お腹減った〜。
片手にお弁当、もう片方の手には分厚い参考書を持ち階段を上がって行く。
ぼっちの私はいつも人気のない中庭で食べる事が多いけど、ここ最近、暖かくなったせいか中庭で食べる生徒が増えてきた。
ワイワイ賑やかで楽しそうな雰囲気のなか、1人で参考書を読みながらお弁当を食べる気にはなれなくて、他に静かで人気のない場所を探す事にした。
そこで私が新たに見つけた場所が屋上だ。
誰もわざわざこんな所まで上がって来ないし、今の季節は心地良い風が吹いて気持ちが良い。
私のお気に入りの場所になった。