第14章 ☆shortエンディング
「己の非力を痛感し絶望に浸るのは大いに結構。
ただ大事なのは敗北に何を学ぶかだ。
ただの敗北者で終わるのか、勝者へと勝ち上がっていくのか、まさに今コイツらはその分岐点に立たされているワケだ。」
『・・・・分岐点…。』
「そうだ。絶望しても尚、戦わんとする人間に夢を叶える能力は宿る、と俺は考える。」
絵心さんの言葉がモニターに映る2人へのエールのように聞こえ、私は入力していた手を止めた。
・・・そうだ…。
絵心さんの言う通り…。
負けたからってまだ終わりじゃない。
大事なのはここから、、、‼︎
顔を上げ絵心さんに視線を向けると、いつの間に作ったのか2杯目のカップ焼きそばに箸を進めていた。
その隣ではアンリさんが眉を顰め「朝から2杯はヤバいですよ⁈」と苦言を呈している。
この既に見慣れた光景を前に、私は居てもたっても居られずガタンっと椅子から立ち上がった。
『あ、、あのっ‼︎すいません‼︎すぐに戻りますっ、、、‼︎』