第13章 二次選考
「ははーん……。さては好きな人でも出来たんじゃない?」
『でっ、、出来てませんっ//‼︎』
ぶんぶんと首を横に振ると、アンリさんは「顔赤いし怪し〜〜」と笑いながらまた一口コーヒーを啜る。
『怪しく無いですっ‼』︎と更に否定する私を見て、
「フフッ、今はそーゆう事にしておいてあげる。
でも何かあったらいつでもオネーサンが恋の相談に乗ってあげるからね?」
アンリさんはパチッと片目を瞑って見せた。
『・・・・は、はい…。』
照れ隠しにズズッとカフェオレを啜る。
好きな人ーーー。
私には縁のないものだと思ってた………。
けど少しずつだけれど確実に恋の芽は育ち始めていた。