第11章 ライバル=相棒
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「ーーーそれで、あの女何て?」
「認めたよ。思った通り全部あの女が仕組んでた。」
前を歩く玲王の背中からひしひしと怒りが伝わってくる。
「マジ最悪……。つーかよく認めたね?」
「カマかけたんだよ。
を襲った奴が全部話したって。
"自分らは悪くない、全部谷中に指示された事だ"って吐いてたって言ったらあの女、顔真っ青にして縋りついてきやがった。
泣きながら"許して欲しい、暴力までは指示してない"とか言い訳並べて。」
「・・・は⁇まさかそんなんで許すとかないよね?」
怒りが込み上げ、思わず足を止めた。
玲王も足を止め俺の方へ向き直ると、その表情は嫌悪感に満ちていた。
「俺はそんなに甘くねぇよ。
黙ってる代わりに朝イチでここを出るよう言った。
それで2度と俺らやの前に現れないって約束させた。
もし約束破る事があれば御影の力でも何でも使って社会的に抹殺するって脅しといた。」
「・・・こっわ。」
玲王の言動に若干引いてると、玲王はフンッと鼻を鳴らして再び前を歩き始める。
「俺はあいつを守るためなら何だってする。」