第9章 SOS
声の主、國神さんと千切さんの手にはステーキや餃子、からあげなど豪華な食事が乗せられている。
『あ、もしかしてこれから打ち上げですか?』
「あぁ、それぞれのメニュー持ち寄って部屋でな。
つーか何だその洗濯の山……。どこまで持ってくんだ?持ってってやるよ。」
國神さんは私が抱えていた洗濯カゴに視線を向けた。
『あっ、いえいえ大丈夫です…‼︎まだ回収途中なので。
それよりお2人は打ち上げ、楽しんで来てください。』
「つーかも来ればいいじゃん。
アンタなら皆んな大歓迎でしょ。」
『えっ、、、』
まさかそんな風に誘ってもらえるとは思わずキョトンとしてしまう。
「それもそうだな。、一緒に来るか?」
國神さんが優しく声を掛けてくれる。
けど……私は眉を下げ首を横に振った。
『お誘い凄く嬉しいですけど……そのお気持ちだけ頂きます。
まだ今日中に終わらせなきゃいけない作業が残ってるので。
なので皆さんで勝利の味を噛み締めて下さい!』
「そっか…まぁ仕事なら仕方ねーな。あんま無理すんなよ?」
「が来れなくて残念だったな、國神。」
「なっ//俺はそんなつもりで誘ってねーって。」
「あーはいはい。ほら、冷める前に戻るよ?
んじゃ、、また。」
「また明日な。」
『はい、お疲れ様です…!』
食堂を出て行く2人を笑顔で見送った。
チームZの皆んな、ほんと仲良いなぁ…。
打ち上げ、参加してみたかった気もするけど、、、仕方ない。
私も早く回収終わらせて入力作業に戻らないと‼︎
足早に食堂を出るとチームWの部屋へと向かった。