第8章 試合の前日
「わりー。詮索しないとか言ったくせに口挟んで。
ま、俺で良ければいつでも話し聞くから。
そん時はまたマッサージ、よろしく。」
『はい…!もちろんです!』
「んじゃ、おやすみぃー。」
『あのっ!明日、、試合頑張って下さい‼︎』
千切さんは背中を向けたまま片腕を上げガッツポーズを見せると部屋を出て行った。
か、かっこいーー…。
勝手なイメージで、もっとクールで飄々としている人だと思ってた。
実際、クールな面もあるけど凄く話しやすかったなぁ。
『ーーーなんか、友達が出来たみたいで嬉しいかも…。』
フフッと緩む口元に手を当て、今後の為にもっとマッサージの勉強をしようと心に決めた。